海外留学体験談
Study abroad experiences

留学体験談2024年度取材時

グローバルに活躍する
ビジネスパーソンを目指します

  • 留学先
  • 坂口 璃乃 Rino Sakaguchi
    留学先 ハワイ大学ヒロ校
  • 留学しようと思ったきっかけは?

    小学校6年生のとき英会話教室に通い始めました。最初はアルファベットも読めず苦労しましたが、少しずつ理解を深めていく過程で、「英語を流暢に話せたらどんなにかっこいいだろう」「国を超えて世界の人と交流できたら」という憧れと、絶対に留学したいという気持ちが芽生えていきました。そこで高校は、帰国子女の多い神戸市立葺合高等学校国際科に進学。海外経験がなく英語の勉強を始めるのも比較的遅かったため、入学当初は周りのレベルについていくのにとにかく必死でした。しかしそれがよい刺激となり、留学の夢をかなえるため、日々の英語の授業の時間を大切に過ごし、英語でのディベート、ディスカッション、英語の課題研究などに積極的に取り組みました。2年生でメルボルンへ姉妹校留学を経験。2週間ほど通学し、異なる文化に触れ、視野を広げることができました。この経験から大学では長期留学に挑戦したいと、同志社大学を志望。100校を超える協定校があり、留学制度の充実していることが決め手となって英文学科への入学を決めました。思えば英語の勉強には少なからず苦労もありましたが、留学という目標があったからこそ楽しく頑張れたのだと思います。

  • 海外留学体験談
  • 留学のためにどんな準備をしたか?

  • 高校時代から「英語脳」を作るべく、毎日英語ポッドキャストを1.5倍速で聞くなど工夫し、英語に浸る環境作りを徹底していました。そして英文学科に入学した直後から、米国の協定校への派遣留学を目指し準備を始めました。留学生として2年次で派遣されるためには1年次の10月に出願する必要があります。まず取り掛かったのは、納得のいくIELTSのスコアが出せるよう勉強をすること。何度か試験にもチャレンジし、スコア5.5の目標を達成しました。また1年次に受講した「Academic1Skills」の先生に、「1年間必ず留学したいのですがどのように準備したらいいですか」と相談。先生から英語のスコアはもちろんだが大学の成績であるGPAも非常に大切であると聞き、それからは周りの人の倍の時間勉強することを意識し、できる限り実行することで、高いGPAを獲得することができました。さらにその先生の研究室に通い、留学先選定のポイントや志望動機書を作成するコツなどを指導していただきました。
    こうした私自身の経験から、大切なことは、入学前と入学直後より留学のための準備を始めることだと思います。そして留学を勝ち取るという強い意志を持って自分を律し、妥協しないことだと思います。

留学先の特徴は?留学先でどのような学びを得られたか

海外留学体験談

留学先にはハワイ大学ヒロ校を選びました。理由は大きく2つ。1つは、米国の国勢調査によるとハワイ州は米国で最も多人種多民族の集まる州であり、ハワイ大学ヒロ校はその象徴のような大学であること。私は「通訳や翻訳のスキルを身につけ、将来はグローバル社会で活躍できるビジネスパーソンになりたい」と思っています。そのためには欧米人だけではなく多様な人種・民族の言語、英語のアクセント、価値観、文化を理解することは不可欠であると考えました。もう1つは、「社会言語学」に関心があったことです。ハワイは多民族の州という背景もあり、言葉の構造やコミュニケーションの仕組みなどを学ぶ社会言語学の研究が進んでいます。実際、ハワイ大学の学生は欧米系、アジア系、太平洋諸島先住民など多様性に富んでいました。そのような学生や教授陣と交流して、多様化した英語が身につきましたし、言語間の相違による表現や考え方の違いに触れ、言語学の面でも学びが深まりました。
ハワイ大学ヒロ校での日々は私にとって想像以上のもので、自分は将来どうなりたいか、どういう大学に留学をしたいのか、はっきりと目標を決めておくことはとても重要だと実感しています。
大学の学生は欧米系、アジア系、太平洋諸島先住民など多様性に富んでいました。そのような学生や教授陣と交流して、多様化した英語が身につきましたし、言語間の相違による表現や考え方の違いに触れ、言語学の面でも学びが深まりました。
ハワイ大学ヒロ校での日々は私にとって想像以上のもので、自分は将来どうなりたいか、どういう大学に留学をしたいのか、はっきりと目標を決めておくことはとても重要だと実感しています。

海外留学体験
  • 海外留学体験
  • 留学中の生活スタイルは?

    新しい経験や挑戦を恐れないことを意識しました。そして日本人同士で集まるのではなく、英語がたとえ完璧でなくても常に笑顔と積極性をもって、現地の人の輪に入るよう努めていました。勉強面では、言語学への興味から「Phonetics(音声学)」「Sociolinguistics(社会言語学)」「Anthropology(人類学)」の科目を中心に学びました。いずれの科目もディスカッションが多く、日本人の視点だけでは得られなかった知見に触れることができました。「Music」の授業ではウクレレを習い、学期末には大ホールでハワイアンミュージックを発表したのもよい思い出です。授業外では、自分自身が苦労した経験から同じ悩みを持つ人をサポートしたいと考え、日本語を履修している学生に向けて日本語を教えるボランティアをしました。私たちが無意識に口にしている言葉や文法について素朴な疑問を投げかけられることも多く、英語で日本語の細かなニュアンスを伝える理論的思考力や英語力が養われるとともに、日本語を見直すきっかけにもなりました。週末にビーチや火山に出かけたり、春休みにニューヨークへ旅行したり、さまざまなバックグラウンドを持つ仲間とともに充実したま毎日を過ごすことができました。

海外留学体験

留学経験をこれからどのように生かしていくか

帰国後は英語を話すことにまったく抵抗がなくなりました。英文学科の魅力は留学生が多く、留学から帰国してもなお、海外の学生との交流を深めて留学経験を追体験できることだと思います。今は彼らと旅行に出かけるなど楽しい学生生活を送っています。卒業後は売上の8割を海外事業が占める化学メーカーの就職が決まっており、現在はキャリア形成と英語にさらなる磨きをかけるためビジネス英語の英会話レッスンを毎日受講しています。
将来はマーケティングに携わり、留学を通して培った異文化理解や多様な価値観を尊重する姿勢を、海外の顧客やパートナー企業との円滑なコミュニケーションに生かしたいと思っています。また英語での論理的思考力やディスカッション能力を活用し、多国籍なチームの中で問題解決やプロジェクトの推進に貢献したいと考えています。留学時に新しい環境に飛び込み、積極的に現地の学生やコミュニティーに溶け込む努力をしたことで養われた積極性、柔軟性、やり切る力や主体性を忘れることなく、挑戦を楽しむ姿勢で仕事に臨みたい。留学を通じて得た広い視野と磨いたスキルを基盤に、国際的に活躍できるビジネスパーソンを目指していきます。