海外留学体験談
Study abroad experiences

留学体験談2025年度取材時

多様な価値観に触れた経験を
報道の現場に生かしていきたい

  • 留学先
  • 御前 綾Aya Ommae
    留学先:リーズ大学
  • 留学しようと思ったきっかけは?

    高校1年生の夏休みの体験学習でフィリピンに10日間滞在したことが、留学を考えるきっかけになりました。日本では想像できないようなこと、例えば「浴室のシャワーが出ない」といったことがありました。そんな経験を通して日本とは異なる暮らしぶりに触れる感覚が新鮮でした。そして、「世界は日本のような国ばかりではないのだな」と実感してから、「いつか海外で長期的に生活してみたい」と思うようになりました。また、フィリピンでは高校の姉妹校や現地の学生と交流する機会が多くありましたが、思うようにコミュニケーションがとれないことが悔しく、自分自身の英語力を高めてさまざまな国や地域を訪れたいという目標が生まれたのもこのときです。そんな私にとって、留学制度の充実している同志社大学は最適の進学先でした。
    入学式で配布された留学案内の資料が目に留まりました。さまざまな留学プログラムの中で、1年間留学しても4年で卒業できる派遣留学を目指して準備を進めました。留学先は、大学で英米の文学や演劇を学び、特に歴史あるヨーロッパの文化に憧れを深めたことから、イギリスに決めました。

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  • 留学のためにどんな準備をしたか?

  • 最初は何から手をつけてよいか分からず、国際科に相談。派遣留学では多くの先輩が2年次で留学していること、そのためには1年次の10月に出願する必要があること、出願にあたっては英語資格のスコアとGPAが重要だということを知りました。そこで、まずIELTSを受験して自分の英語力を確認することから始め、もともと苦手意識のあったスピーキングが課題だとわかったので、授業以外にオンライン英会話を積極的に活用して目標のスコアを取得しました。さらに英文学科では毎日英語に触れる機会のあることも、試験勉強のモチベーションを維持できた理由のひとつです。たとえば4技能の授業ではネイティブの先生とスピーキングやスピーチの練習ができるのは、英文学科ならではの特徴ではないでしょうか。GPAについては、日々の授業や課題に丁寧に取り組むよう努めました。
    振り返れば、日々の講義中にも留学のことが常に頭にありました。目標を持つことで学びの意欲は高まるものだと思います。私にはそれが留学であり、出願が近づくにつれ「絶対にイギリスに留学したい」という気持ちが高まっていったことを思い出します。

留学先の特徴は?留学先でどのような学びを得られたか

海外留学体験談

リーズは国際色豊かで自由な雰囲気に溢れていました。市内中心部のほど近くに美術館やショッピングモールがあり、赤レンガの街並やパブの賑わいなどからイギリスらしさを感じました。大学には留学生が多く、毎週Global Caféという交流会が開かれ、ほかにも新入生や留学生向けのイベントが豊富に開催されていました。
私が生活していたのは、国籍の異なる6人でキッチンをシェアする寮でした。フラットメイトの中には宗教上、禁酒や食事に制限がある友人もいましたが、そこに壁が生じることはありませんでした。お互い料理を振る舞ったり、一緒にスーパーに出かけたり、なにげない生活や会話の中から宗教観や考え方の違いに触れることができました。
フラットメイトはアニメはもちろん自然や文学などに造詣が深く、日本の美しさを再認識し、時に日本を恋しくなったこともあります。帰国後は海外からの旅行者を寺社仏閣などに案内するボランティアガイドに挑戦し、日本の歴史や文化を、英語を使って自分の言葉で伝えるという学び直しの機会を得ました。

海外留学体験
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  • 留学中の生活スタイルは?

    大学では、学部を越えて興味ある科目を利用できるDiscovery moduleを使って、イギリスの福祉や第二言語習得に関する授業を履修。授業は大人数で講義を受ける「レクチャー」と講義で学んだ内容についてディスカッションする「セミナー」に分かれていました。特にセミナーは予習したつもりで参加しても、意見が伝わらず苦戦することがありました。それでもディスカッションの中から新たな発見や気づきを得られると、完璧な英語でなくても意見を主張する重要性を実感できました。
    また大学の留学生へのサポート体制は素晴らしく、私は、日本語を学ぶ生徒とバディを組む制度を利用しました。バディとは定期的に会って言語の勉強をするだけではなく、リヴァプールやマンチェスター、エディンバラなどに一緒に旅行もしました。特にピークディストリクトという絶景の山岳地域でハイキングをしたことは最高の思い出です。彼女とは今でも連絡を取り合っています。個人的にも、長期休みにいくつかのヨーロッパの国を旅しました。

海外留学体験

留学経験をこれからどのように生かしていくか

留学期間中、アルティメットフリスビー部での活動やアジア文化に興味のある学生との交流会など、いろいろなコミュニティに参加。新たな経験や挑戦をした分だけ自分の世界や意識も広がっていくことを知りました。積極性の養われたことは、帰国後、アメリカからの留学生と一緒に学ぶAKP科目を履修したり、留学生の新生活をサポートするボランティアに参加することにつながりました。
またゼミ では、ミュージカルや演劇を通して社会背景や価値観の変遷などについて学びました。なかにはロンドン・ウェストエンドで観劇した作品もあり、実際に見た舞台装置の迫力や劇場の匂い、音響などを思い出しながら、より深く作品を味わうことができました。なかにはフェミニズムについて考える作品もあり、その分析を通して、時代ごとの女性の生き方や弱者に手を差し伸べることの意味などに向き合い、自分自身の進路や生き方について考える時間ともなりました。
メディア業界への就職を決めたのも、こうした学びや経験があったからです。将来は留学での経験を糧に、多様な立場の人たちの声を届けられるようになりたいです。そして、柔軟な心で、今の社会を前向きに元気づけられるようなコンテンツを届けたいと考えています。