海外留学体験談
Study abroad experiences

留学体験談2025年度取材時

英語とフランス語を両立し
文化の壁を越える喜びを実感

  • 留学先
  • 児玉 優衣Yui Kodama
    留学先:ストラスブール大学
  • 留学しようと思ったきっかけは?

    出身校である同志社国際高校では、帰国子女などさまざまなバッグラウンドを持つグローバルな友人たちに囲まれ大きな刺激を受けてきました。もともと海外への関心はありましたが、多様な価値観に触れる中で、世界を見てみたいという思いがますます膨らみ、自然と留学がひとつの目標になったように思います。当時、英語と韓国語を学んでいましたが、大学入学時に、新しいことにも挑戦したい!という気持ちからフランス語の勉強を始めました。フランスは、父が単身赴任していたことがあり、よく「優衣もきっと好きだと思うよ」と言っていたので、国として親しさを感じていたことも理由です。2回生の夏にはサマープログラムでブザンソンのフランシュ=コンテ大学応用外国語センター(CLA)に短期留学。父の言うとおりフランスの雰囲気は自分にとても合っていると実感した一方で、言いたいことが十分に表現できないもどかしさを痛感し、1年間の派遣留学に行くことを決めました。このとき、フランス語の上達とともに英語力もさらに高めたいという思いがあり少し悩みましたが、持ち前のチャレンジ精神で「ならばどちらにも挑戦してみよう」と、それを叶えられるストラスブール大学を第一志望にしました。

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  • 留学のためにどんな準備をしたか?

  • 特に意識して取り組んだのは語彙力を高めることと耳を慣らすことです。英語については、身支度など何かをしている時間にTEDTalkなどをよく聞いていました。もともとスピーチを視聴するのは好きですし、日常生活の中で無理なく続けることのできるスタイルは自分に合っていました。考えを伝えるための表現の幅も広がったと感じます。苦労したのはやはりフランス語。まずは基礎的な部分を固めることに注力し、シチュエーション別の会話練習や文法書を用いた復習を中心に取り組みました。またサマープログラムでお世話になったグローバルコミュニケーション学科の先生にも相談し、おすすめの教材などのアドバイスをいただきました。
    留学先では完全個室の寮に入ることが決まっていましたので、現地のホームセンターを調べてあらかじめ買うものを決めておいたり、料理など自立した生活のための準備をし、さらに放課後も有意義に過ごしたいと考え、大好きなダンスのサークルを調べて入りたいチームの目星を付けておきました。こうした準備を通して、充実した留学生活を具体的にイメージすることができました。

留学先の特徴は?留学先でどのような学びを得られたか

海外留学体験談

ストラスブールはフランスの東端、フランスとドイツの文化が交差するアルザス地方に位置しています。クリスマスマーケットが有名で、冬になると街全体がクリスマスの装飾や音楽に溢れ、ワクワクしたのを覚えています。EUの主要機関が置かれており多国籍の学生が多く集まる国際色豊かな街で、私もさまざまな国籍の学生と関わることができました。
大学では言語学部応用外国語学科に所属。英語とフランス語の授業を半々で履修するのが特徴で、特にライティング、ディベート、プレゼンテーションに重点を置いて学びました。大変だったのはフランス語でのプレゼンテーションです。自分の意見をはっきりと主張する学生が多く、プレゼン後の質疑応答に倍以上の時間をかけたり、授業後も議論することが多々あり、日本の授業との差を感じました。私のつたないフランス語ではどんなに準備し練習しても伝えきれないことが多かったのですが、学生たちは気兼ねすることなくどんどん質問してきます。即興での返答に最初はかなり緊張しましたが、ためらわずに伝える姿勢が何よりも大事だと気づき次第に臆することなく発言できるようになりました。刺激的な環境が、語学力も積極性も含めて私を成長させてくれたと感じます。

海外留学体験
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  • 留学中の生活スタイルは?

    週4回、1日に2~3コマほど授業を履修し、予習復習のために授業前後はほぼ毎日図書館に籠っていました。放課後は友人とホームパーティをしたりカフェやバーでゆっくり話をする時間を大切にし、また日本で希望していたダンスチームに入れたのでその練習に参加したり、外部のダンスレッスンを受けに行ったりと、できるだけ趣味の時間を確保しました。特に印象に残っているのが、このとき、ダンスチームで仲良くなった5人の仲間です。メンバーはブラジル・ブルガリア・チェコ・オーストリア・コンゴ出身でまさに多国籍。誰一人フランス国籍ではないのに共通語としてフランス語で話していたことがとても新鮮でした。想像以上に日本の文化に興味を持ってくれていて、互いの音楽や食文化の話題で盛り上がることも多くありました。休日にはフランス国内やヨーロッパ各地、モロッコなどを訪れました。モロッコは私にとって未知なるアフリカの国。けれどフランス語圏ということで、日本人の私がアフリカの地でフランス語を使って会話しているのは不思議な体験でした。現地の方は「フランス語がしゃべれるの」ととても喜んでくれて、ここでも文化を越えてつながれることの楽しさ、うれしさを実感しました。

海外留学体験

留学経験をこれからどのように生かしていくか

フランスの大学は自分で選んだ学問に真摯に向き合い本気で学んでいる学生ばかりで、見習うべきことがとても多いと感じました。そして日本での「とりあえず単位を取って卒業する」という風潮に違和感を覚え、自分自身を反省するとともに、限られた大学生活をもっと主体的で意味のあるものにしたいと強く思うようになりました。ゼミではちょうど卒業研究のテーマを決めたところで、19世紀アメリカ文学の中でフランスが登場する作品『アメリカ人』を題材にし、論文執筆をする予定です。留学で得た知識や視点を研究に反映させ、深い考察へとつなげていきたいと思います。また授業では、留学中に培った多角的なものの捉え方を生かし、議論を深められる存在でありたいと思っています。自分の意見を持ちつつ他者の考えを尊重する姿勢を大切にしたいです。
卒業後も留学で身に付けた行動力や柔軟性、語学力を生かし、老若男女すべての人の心を動かすことのできる仕事に携わりたいと考えています。たとえば何かを体験できる空間であったり、言葉であったり、自分の表現や創造したもので、言語や文化の壁を超えて人と人がつながるような新しい価値観を生み出していきたいです。